市役所で値引き

市役所へ住民票の手続きに行った。

いつもイタリアの公共の機関に行く際は緊張する。

あまりいい扱いを受けないからだ。

特に滞在許可書の手続きは最悪だ。

クゥエストゥーラとよばれる警察署に手続きに行く。

外国人が長蛇の列をなして入口で待っている。

私が手続きに行った日、開門と同時に入ろうとする

外国人に警察署員は、柵の中で待ってろ、動物たち!と言い放った。

外国人として外国で住むとこんな目にも会う。

その立場になってはじめてその気持ちがわかる。

差別はいけない!と日本で言っていても差別をされる側の

深い気持ちは、実際なってみないとどれだけ辛いものか

わからないだろう。

イチロー選手でさえ、外国人になってはじめてわかったと

言っていた。

話が大きくそれたが、緊張していった市役所であったが

窓口のおばちゃんが大変やさしかった。

私の名前とおばちゃんの飼い犬の名前が偶然同じであり、

話が弾んだ。

手数料を払う際、小銭がなかった私に

めんどくさいからと手数料を約50円値引きしてくれた。

日本であればたかが50円でもあってはならないことだろう。

この適当さで得をするときは、ああ大好きイタリア!と思うのだが

適当さのおかげで大変な目にあうときは(この方が多い)

早く日本へ帰りたいと思う。

 

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