市役所で値引き
市役所へ住民票の手続きに行った。
いつもイタリアの公共の機関に行く際は緊張する。
あまりいい扱いを受けないからだ。
特に滞在許可書の手続きは最悪だ。
クゥエストゥーラとよばれる警察署に手続きに行く。
外国人が長蛇の列をなして入口で待っている。
私が手続きに行った日、開門と同時に入ろうとする
外国人に警察署員は、柵の中で待ってろ、動物たち!と言い放った。
外国人として外国で住むとこんな目にも会う。
その立場になってはじめてその気持ちがわかる。
差別はいけない!と日本で言っていても差別をされる側の
深い気持ちは、実際なってみないとどれだけ辛いものか
わからないだろう。
イチロー選手でさえ、外国人になってはじめてわかったと
言っていた。
話が大きくそれたが、緊張していった市役所であったが
窓口のおばちゃんが大変やさしかった。
私の名前とおばちゃんの飼い犬の名前が偶然同じであり、
話が弾んだ。
手数料を払う際、小銭がなかった私に
めんどくさいからと手数料を約50円値引きしてくれた。
日本であればたかが50円でもあってはならないことだろう。
この適当さで得をするときは、ああ大好きイタリア!と思うのだが
適当さのおかげで大変な目にあうときは(この方が多い)
早く日本へ帰りたいと思う。
イタリアの交通機関
イタリアの電車やバスがよく遅れることは、世界中に知られているかと思う。
10分、20分遅れることは、当たり前である。遅れた理由の説明は、ほとんどない。
この前も定刻より5分遅れて目的地についたが、20分の遅れを予想していたため
得した気分になった。もはや麻痺している。
街に出る際、バスをよく利用するのだが、よく運転手がどの道を行けばよいのかわかっていないことがある。
その場合は、電話で指示を聞きながらの運転となる。
片手運転だ。イヤホンをつけ友達や家族と話しながらの運転は当たり前。
私の中でナンバーワンに輝いたのはパニーノを食べながら運転した運転手だ。
全員の運転手さんがそうではないと願うが80%が注意散漫である。なので客が降りるときもカメラを通して後ろのドア付近が見えるはずであるが見ていない。
今まで何人のお年寄り、子供が挟まれそうになっただろう。
降りようとしている客がいるのに確認せずドアをしめ、その客は次の停留所までおりることができず大変かわいそうだ。
皆さんは、くれぐれもそのようなことにならぬよう、特にバス乗車の際は、早めに降りる準備をしてほしい。
頬杖つき あぐらをかきながらの 運転
世界に唯一の国のこと
イタリアに長く住み、何も記録を残せていないことに
気づき、このままでは人生を終えるとき 振り返る材料が
ないとあせりはじめました。
イタリアの日々を記録すると共に、おいしい、楽しい、
イタリア良いとこ 一度はおいで的なブログではなく、
イタリアの素を書いていこうと思います。